チェコ中央銀行(CNB)のシンガー新総裁は8日、プラハでブルームバーグのインタビューに応じ、現在の金利水準を当面は維持する方針を明らかにした。
\CNBの政策理事会は5月に政策金利を0.25%引き下げ、ユーロ圏16カ国の主要政策金利である年1%を下回る年0.75%とすることを決定。6月の定例会合でも金利を据え置いた。先月末に退任したトゥーマ前総裁の後任として今月1日に新総裁に就任したシンガー氏は、「金融政策が必要としているのはファインチューニング(微調整)だけだ」と指摘、「追加利下げのコンセンサスを得ることは困難」として現行の金利水準を継続する考えを表明した。
\同総裁は今後の経済見通しについて、今年は緩やかに回復に向かい、本格的な景気拡大は12年以降になるとの見方を示した。また、ユーロ導入については「向こう2~3年間は我々の政策の中心課題にはならないだろう」と述べ、導入を急ぐ考えはないことを強調、具体的な導入時期についての言及を避けた。
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