国際石油開発帝石と伊藤忠商事は17日、アゼルバイジャン領カスピ海油田のアゼリ・チラグ・グナシュリ(ACG)鉱区における開発権益を追加取得したと発表した。米デポンエナジーの撤退に伴い、同社の持つ5.63%を、プロジェクト参加企業であるブリティッシュ・ペトロリアム(BP)、国際帝石、シェブロン、伊藤忠商事の4社が買収した形だ。これにより、BPの権益比率は34.14%から37.43%へ、国際帝石は10%から10.96%へ、シェブロンは10.28%から11.27%へ、伊藤忠商事は3.92%から4.3%へとそれぞれ拡大した。
\ACG鉱区は、アゼルバイジャンの首都バクーから東に約100キロの地点にあり、グナシリ、チラグ、アゼリの3油田から構成される。生産量は現在、1日あたり約85万バレルだが、2013年末に予定される新たな生産プラットホームの稼動で100万バレル以上に拡大するとみられている。ACG鉱区は原油推定埋蔵量が50億バレル以上に上る世界最大級の油田地帯だ。
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