ロシアとウクライナは、ウランなどの希少鉱物の開発で協力を強化する考えだ。17日発行の独誌『オストヴィルトシャフツレポート』によると、両政府は鉱物資源の共同開発プロジェクトの可能性について協議を進めている。
\ロシアの国営ウラン事業会社アトムレドメゾーラタ(ARMZ)のシュルガ社長代理によると、両国は2007年に鉱物資源の共同開発に関する作業部会の設置で合意した。作業部会は以後協議を重ね、09年8月にはロシア原子力公社(ロスアトム)とウクライナの燃料エネルギー省に対し、ウランなど希少鉱物の採掘・精製・加工における協力に関する覚書を調印するよう勧告した。ARMZは、ウクライナでのウラン及び希少鉱物の開発プロジェクト実現に向け、現地企業との提携に意欲をみせている。現地メディアの報道によると、提携先としては国営鉱山エンジニアリング会社のKrivoRozhNIIRudMash -ARMZが有力視されているもようだ。ウクライナ政府はこの共同開発プロジェクトの資金を安定化基金から支出する意向を示している。
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