ポーランドでエネルギー供給各社が価格引き上げに動き始めた。現地の報道によると、電力5社がエネルギー規制庁(URE)に10%の料金引き上げを申請したほか、ガス供給独占企業のPGNiGも10%弱の値上げを申請したもようだ。石油も来年から大幅な価格上昇が見込まれている。
\新料金を申請したRWE、バッテンフォール、Enea、EnergaPro、Enionの電力5社は、料金引き上げの理由として業績の不振や投資拡大を挙げている。UREはこれに関し、申請内容を慎重に検討したうえで可否を決定するとして、安易な値上げを認めない姿勢を示した。また、ガスについても料金が上がるとしても、10月以降とのコメントを出している。
\石油については、付加価値税率引き上げや石油備蓄に関する規定の変更というポーランドの事情に起因する上昇幅が、リッターあたり最大0.2ズロチに達すると予想されている。これに世界市場での相場上昇が加わることになる。
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