ポーランドの保険最大手PZUが26日発表した2010年4-6月期の純利益は3万6,240万ズロチとなり、前年同期から68.8％減少した。ロイター通信のアナリスト予測中央値4億8,900万ズロチを大幅に下回った。資本基盤の脆弱化に株式相場の下落が重なり、運用益が伸び悩んだことが主因。保険料収入は前年同期並みの34億7,000万ズロチを確保した。
\PZUは今年5月の新規株式公開（IPO）に先立ち、旧株主に対し特別配当を実施。その際、資本準備金から128億ズロチを取り崩した。
\なお、ワルシャワ証券取引所における同社株価は売り出し時から8月までに24％近く上昇し、力強い値動きをみせた。ポーランド主要株価指数WIG20とモーガンスタンレー証券MSCI指数に採用され、機関投資家の需要を押し上げた。ワルシャワ証取に上場している保険会社が同社とTU Europaの2社だけであることもプラスに働いた。
\
