ポーランドの石油精製大手ロトスが8月26日発表した2010年4-6月期決算は、最終損益が前年同期の7億4,480万ズロチの黒字から6億4,870万ズロチの赤字に転落した。利払い・税引き前ベースでは2億3,040万ズロチの黒字で45.8%の大幅増益だったが、ズロチ安が進んで金融収支が大幅赤字となり、最終赤字につながった。
\売上高は前年同期比38%増の47億5,000万ズロチ。販売が15%増の207万トンと好調だったことに加え、石油価格が上昇して大幅増収となった。金融収支は前年同期の7億6,300万ズロチの黒字から10億5,000万ズロチの赤字に悪化。第2四半期にズロチが対ドルで約15%も下落したため、外貨建てローンの返済コストが拡大したことが主な原因だ。
\ロトスは生産能力拡大に向けて設備投資を強化しており、債務残高が増加している。計画では2009年に600万トンだった年間石油精製量を、来年から1,050万トンに引き上げる。4-6月期の精製量は206万トンで、前年同期を68%上回った。
\