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2010/9/1

ハンガリー

ハンガリー金融業界、上期は大幅減益

この記事の要約

ハンガリーの金融監督局(PFzAF)がこのほど発表した国内金融業界の2010年1-6月期の業績は、景気低迷を浮き彫りにした結果となった。税引き後利益は1,389億フォリントで前年同期を14.4%下回り、3年連続での減益と […]

ハンガリーの金融監督局(PFzAF)がこのほど発表した国内金融業界の2010年1-6月期の業績は、景気低迷を浮き彫りにした結果となった。税引き後利益は1,389億フォリントで前年同期を14.4%下回り、3年連続での減益となった。貸倒引当金は8%増の2,037億フォリントで過去最高を記録した。

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6月末の貸出残高は0.77%増の19兆334億フォリントで、預金残高は2.75%減の11兆6,827億フォリント。資産総額は29兆8,289億フォリントだった。税引き前利益は1,621億フォリントで、前年同期を15.7%下回った。

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保険業界も、純利益が前年同期比20%減の270億フォリントと大きく落ち込んだ。損保事業の賠償支払い額が23%も膨らみ、利益を圧迫したためだ。生保事業は保険契約数が4%減少したものの、保険料収入は前年同期比20%増の2,300億フォリントと好調に伸びた。

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ハンガリーでは財政再建策の一環で、今年から金融業を対象とした銀行税が課され、業績への悪影響が懸念されている。銀行は資産総額の0.15~0.5%、保険会社では保険料収入の6.2%が徴収される。銀行税の納税額は今年、銀行だけで1,100億フォリントに上ると推定されている。(1HUF=●JPY)

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