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2010/9/1

ロシア

ズベルバンクの業績回復にブレーキ

この記事の要約

ロシア最大手銀行の国営ズベルバンクが25日発表した2010年4-6月期の純利益は208億ルーブル(6億7,500万米ドル)となり、ロイター通信アナリスト予測中央値の232億ルーブルを下回った。不良債権と引当金の増加が足か […]

ロシア最大手銀行の国営ズベルバンクが25日発表した2010年4-6月期の純利益は208億ルーブル(6億7,500万米ドル)となり、ロイター通信アナリスト予測中央値の232億ルーブルを下回った。不良債権と引当金の増加が足かせとなり、業績回復が減速した。

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景気後退の影響を受けた前年同期(54億ルーブル)に比べると4.2倍に急増したが、前期に比べると52%も減少した。総貸付残高に占める不良債権の比率が9.1%に増加し、貸倒引当金繰入額として560億ルーブルを計上したことが響いた。

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純金利収入は前年同期比10.9%減の1,150億ルーブルに後退した。低金利に加え、富裕顧客の獲得競争が激化し、利ザヤが縮小したためだ。6月末時点の貸出残高は4兆7,600億ルーブルで、3月末から0.4%増加した。

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1-6月期の純利益は前期の10.7倍の643億ルーブル、純金利収入は0.2%減の2,440億ルーブルだった。6月末時点の貸倒引当残高は6,771億ルーブルとなり、12月末から16.8%増加した。

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