景気回復を背景にハンガリー企業の借り入れ需要が拡大するなか、特にユーロ建てローンが増えていることがわかった。ハンガリー中央銀行が先ごろ発表した7月銀行統計によると、国内銀行の法人新規貸付額は、ユーロ建てがフォリント建てを2カ月連続で上回り、昨年4月以降続いたフォリント建て貸付の優位が崩れつつある。
\7月のユーロ建て新規貸付額は1,964億フォリントと前月から22%減少したものの、前年同月比では168.7%の大幅増を記録した。平均貸出金利は3.30%で、1年前とほぼ同じ水準だった。一方、フォリント建ては前月比2%減、前年同月比10%増の1,708億フォリントだった。ただ、過去1年間の月平均貸付額を見ると、フォリント建てが1,788億フォリントで、ユーロ建ての1,292億フォリントをまだ大きく上回っている。
\7月の新規法人預金額はユーロ建てが前年同月比51%減の4,567億フォリント。平均金利は前年同月の1.97%から1.66%に低下した。フォリント建ては3%減の1兆8.064億フォリントで、平均金利は11.67%から7.99%へと大幅に低下した。
\一方、対個人融資では、昨年春からフォリント建ての取引が増え、外貨建てが減る傾向が続いている。7月の貸付残高はフォリント建てが459億フォリント増えた一方、外貨建ては263億フォリント減少した。預金残高はフォリント建てが85億フォリント増、外貨建てが467億フォリント減だった。(1HUF=0.37JPY)
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