中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2010/9/8

チェコ・スロバキア

チェコ防衛省で汚職疑惑・副大臣など解任

この記事の要約

チェコのヴォンドラ防衛相は1日、防衛省で巨額の兵器購入を巡る汚職疑惑が発覚したことを受け、関係者を処分するとともに、汚職一掃に向け断固たる措置をとる方針を明らかにした。\ 現地日刊紙『ムラダー・フロンタ・ドゥネス(MfD […]

チェコのヴォンドラ防衛相は1日、防衛省で巨額の兵器購入を巡る汚職疑惑が発覚したことを受け、関係者を処分するとともに、汚職一掃に向け断固たる措置をとる方針を明らかにした。

\

現地日刊紙『ムラダー・フロンタ・ドゥネス(MfD)』は1日、コプリヴァ防衛副大臣が、数十億コルナに上る追撃砲25台の購入を巡り、フィンランドの兵器メーカー、パルティアに便宜を図る見返りにリベートを要求していたと報じた。この報道を受け、ヴォンドラ防衛相はコプリヴァ副大臣のほか、クラル財産管理部長、プルサ保安部長を解任するとともに、今回のスキャンダルは、90年代から続く防衛省の兵器調達に関する不適切な慣行が背景にあると指摘。「徹底的な調査を行い、政界にも広がる汚職の根を断ち切ることが必要だ」と述べ、全ての調達契約について内容を見直すよう命令したことを明らかにした。

\

コプリヴァ氏は2003年から兵器調達の責任者を務めていた。同氏はCTK通信とのインタビューで「違法行為は行っていない」と疑惑を否定、「警察の捜査が潔白を明らかにするだろう」とコメントした。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |