インドの電機大手クロンプトングリーブス(CG)のハンガリー子会社CGエレクトリックシステムズが、インド向け送電用変圧器の製造を本格化する。765キロボルトの超高圧変圧器(UHV変圧器)13台の追加受注を受けたものだ。取引規模は3,800万ユーロに上る。現地のMTI通信が報じた。
\同社のLuspay社長によると、グループ企業や国際大手メーカーから部分的に技術支援を受けているが、設計および製造は基本的にハンガリーで独自に行っている。同国中部のタピオセレ工場が主に製造を担当する。東部のソルノク工場は鉄構造部品を納入する。
\CGエレクトリックシステムズは、プロトタイプの開発や製造インフラ構築に向けて12億ユーロを投資した。このうち3億ユーロは欧州連合(EU)の助成で賄った。
\インフラ投資が活発化しているインドは、同社にとって重要な成長市場だ。Luspay社長は、今回受注したような変圧器の短期需要が数百台あると推測しており、「インドでの入札が成功すれば、生産能力を月2台に引き上げる」と、市場攻略に意欲満々だ。
\同社の旧社名はGanz Transelektro Electricで、2006年にCGの傘下に入った。2010年3月期決算は売上高が前年比9%増の7,760万ユーロ、純利益が前期の6.5倍の1,240万ユーロだった。タピオセレ工場では今年50人を増員し、現在の従業員数は450人に上る。
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