ロシア最大の民間商業銀行であるアルファバンクが9日発表した2010年6月中間期決算(国際会計基準)は、最終利益が2億9,600万米ドルとなり、前年同期の49倍に急増した。景気回復による不良債権の減少や、融資事業の好調が利益を押し上げた。
\期末現在の資産総額は、2009年末の216億ドルから4.3%増えて226億米ドルに達した。経済回復と、新規顧客の増加が寄与した。自己資本は6.9%増の29億ドルに拡大した。
\貸付総額は1.2%増の150億ドルに上昇した。引当金総額は1億4,410万ドルとなり、貸付総額に対する比率が0.6ポイント減の9.5%に低下した。未払い債権比率も9.1ポイント減の12.1%へと大きく改善した。
\融資事業における純金利収入は12.1%増の6億4,000万ドルに拡大した。銀行間取引金利が低水準で推移したことがプラスに働いた。
\経費率は40.4%で、税・引当金繰入前の利益は41.6%増の6億200万ドルへと伸長した。
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