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2010/10/27

ロシア

ガスプロムネフチ、潤滑油の生産拡大

この記事の要約

天然ガス世界最大手ガスプロムの石油子会社ガスプロムネフチは19日、潤滑油の生産能力強化に着手したと発表した。ロシア東部やカザフスタンの潤滑油市場でシェアを拡大するのが狙い。\ 中南部オムスクの製油プラント内にある潤滑油工 […]

天然ガス世界最大手ガスプロムの石油子会社ガスプロムネフチは19日、潤滑油の生産能力強化に着手したと発表した。ロシア東部やカザフスタンの潤滑油市場でシェアを拡大するのが狙い。

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中南部オムスクの製油プラント内にある潤滑油工場に20億ルーブル(6,500万米ドル)を投資して潤滑油の調合、包装 、貯蔵・出荷などを行う施設を建設する。施設が稼動を開始すれば、オムスク工場の自動車用・工業用潤滑油の生産能力は現在の年間6万5,000トンから12万トンに拡大する。

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ガスプロムネフチは昨年、ロシア国内で42万5,000トンの潤滑油を販売、潤滑油市場におけるシェアは15%だった。

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オムスク製油プラントでは先ごろ、ポリマー改質アスファルトバインダとアスファルト乳剤の生産を開始した。ガスプロムネフチによると、このバインダと乳剤は、マイナス30度という低温でも安定性を保つことができ、寿命は7~10年と長い。コストは従来製品と比べ1キロメートル当たり1%安いという。年産規模は、バインダが1万トン、乳剤が3,000トンとなっている。

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