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2010/11/3

ポーランド

石炭大手JSW、IPOで35億ズロチ調達へ

この記事の要約

ポーランドの国営石炭会社Jastrzebska Spolka Weglowa (JSW)は、来年6月までに新規株式公開(IPO)により35億ズロチ(12億米ドル)を調達する計画だ。10月25日付のブルームバーグが、ヤロス […]

ポーランドの国営石炭会社Jastrzebska Spolka Weglowa (JSW)は、来年6月までに新規株式公開(IPO)により35億ズロチ(12億米ドル)を調達する計画だ。10月25日付のブルームバーグが、ヤロスワフ・ザゴロフスキ最高経営責任者(CEO)の話として伝えた。

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ザゴロフスキCEOは、IPOで調達した資金は事業拡大に活用すると説明。「JSWのIPOは来年ポーランドで実施される最大のものになるだろう」と述べた。同社は、石炭価格の低迷を受けて発電事業への参入など事業多角化を計画しており、今後数年間で年間10億ズロチ規模の設備投資を計画。投資資金を賄うため、社債の発行や金融機関からの借入れも視野に入れている。

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ポーランド南部ヤストシェンビェ=ズドルイに本社を構えるJSWは、国内6カ所に炭鉱を保有する。今年の生産量は1,400万トン、売上高は100億ズロチ超、純利益は5億ズロチを見込んでいる。(1PLN=28.64JPY)

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