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2010/11/10

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリア金融業界、1-9月に30%減益

この記事の要約

ブルガリア金融業界の2010年1-9月期利益は前年同期比30%減の総額4億7,640万レフに落ち込んだ。不良債権比率の増加に伴い、貸倒引当金の計上額が増えたことが主因。1日付の現地日刊紙『Dnevnik(オンライン版)』 […]

ブルガリア金融業界の2010年1-9月期利益は前年同期比30%減の総額4億7,640万レフに落ち込んだ。不良債権比率の増加に伴い、貸倒引当金の計上額が増えたことが主因。1日付の現地日刊紙『Dnevnik(オンライン版)』がブルガリア国立銀行(BNB)のデータを基に報じた。

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期末時点の不良債権比率は10.61%と、6月末と比べ1.16ポイント悪化した。引当金計上額は9億4,700万レフと6月末の5億6,600万レフから大幅に増加した。これについてBNBは、新規貸付が伸びていないため、全体として不良債権比率の増加をもたらしている部分があると指摘し、金融危機を招く恐れはないとの見方を明らかにした。

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法人融資残高は6月末に比べ2.3%増の335億8,000万レフ、住宅抵当融資は 0.7%増の91億5,000万レフに増加した。一方で消費者ローンは1.1%の微減となった。業界資産総額は1.6%増の721億レフ。債務額に対する流動資産の比率は22.2%と6月末と同じ水準だった。

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1-9月期に赤字決算となったのは、Regional Investment Bank、Bulgarian American Credit Bank、 Tokuda Bank、 NLB Bank、 Ziraat Bank、Emporiki Bank、Alfa Bankの7社。(BGL=57.56JPY)

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