米マイクロソフトは、ロシアがモスクワ近郊のスコルコボに建設を計画しているロシア版シリコンバレー「スコルコボ技術革新センター」を支援するため、年間数千万米ドルを投じる方針だ。潜在成長性の高いロシアのIT市場開拓の足がかりとしたい考え。
\マイクロソフトのスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)と、スコルコボ技術革新センターの建設・運営に当たる「スコルコボ開発基金」のビクトル・ベクセルベルグ代表は1日、協力覚書に調印した。マイクロソフトは、スコルコボにソフトウエア研究開発センターを設立するほか、同地に新設される工科大学を支援する。また、有望なITベンチャー企業100社を選び、各社にそれぞれ5万~50万米ドルの資金を提供することも計画している。
\エネルギーに代わる新しい産業の振興を目指すメドベージェフ大統領は3月、先端産業を集めたスコルコボ技術革新センターを設立すると発表。これまでに米ネットワーク通信機器大手シスコ・システムズや独総合電機大手シーメンスなどが参加を表明している。
\