ブルガリア移動通信大手のモビルテルの2010年7-9月期売上高は、前年同期比11%減の1億4,040万ユーロに縮小した。パッケージサービスにおける競争激化と着信料金の引き下げが主因。営業利益(EBITDA)は13.8%減の7,730万ユーロだった。
\親会社のテレコム・オーストリアが10日発表したところによると、モビルテルの通話料金収入は市場競争の結果、大きく低下した。基本料金を値上げしたものの、減少分を相殺できなかった。また、市場規制に基づき着信料金が引き下げられ、着信収入は約43%の大幅な縮小を余儀なくされた。
\期末時点の加入数は0.1%減の523万5,000件だった。しかし、ブロードバンド契約に限ると97%増の9万7,792件に急増した。市場シェアは0.3ポイント増の50%となった。
\テレコム・オーストリアは今年9月、モビルテルを通じてブルガリアのケーブル事業者2社の買収を発表した。これら2社は、来年から決算に加わることになる。
\なお、ブルガリア市場における競争激化は、4日発表の競合企業Globul(ギリシャOTEグループ)の決算にも表れている。7-9月期売上高は16.4%減の2億780万レフ、営業利益(EBITDA)は16.5%減の8,500万レフに落ち込んだ。(1BGN=57.76JPY)
\