チェコのヴァーツラフ・クラウス大統領は11月23日、政府の財政緊縮関連4法案のうち3法案に署名した。大統領報道官が同日、CTK通信に明らかにした。
\4法案は、出産手当や福祉手当ての引き下げや公務員給与制度改正、再生可能エネルギー業者に対する優遇措置の廃止、政党助成金の削減、財形貯蓄への国家支援の削減などを内容としており、政府では施行されれば総額350億コルナの節減が可能だとしている。大統領は今回、財形貯蓄に関する法案への署名を保留、残る3法案に署名した。大統領が法案に拒否も署名もしなかった場合、その法案は大統領に提出された日から15日後に自動的に発効する。
\ペトル・ネチャス首相率いる中道右派政権は、財政赤字が国内総生産(GDP)に占める比率を今年の5.3%から11年に4.6%に引き下げることを目指している。(1CZK=4.36JPY)
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