中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2010/12/1

ロシア

露スホーイ、タイから旅客機12機を受注

この記事の要約

ロシアの航空機メーカー、スホーイ・カンパニーの民間機部門SCAは、タイの格安航空会社オリエント・タイ航空から旅客ジェット機「スーパージェット100」を12機受注した。受注額は3億ドルに上るもよう。イタルタス通信がオリエン […]

ロシアの航空機メーカー、スホーイ・カンパニーの民間機部門SCAは、タイの格安航空会社オリエント・タイ航空から旅客ジェット機「スーパージェット100」を12機受注した。受注額は3億ドルに上るもよう。イタルタス通信がオリエント・タイ航空からの情報として報じた。

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「スーパージェット100」はソ連崩壊後のロシアで初めて開発された中小型旅客機で、オリエント・タイ航空に納入する機体は98人乗り。同航空は同機を国内線に投入する予定で、現在使用しているボーイング社の172人乗りMD-80、MD-90sと順次、交換していくという。最初の2機は来年11月に納入される予定だ。

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スホーイは来年初めにも、「スーパージェット100」を商用運行に投入する計画。すでにインドネシア国内航空のカルティカ航空と航空機リース会社のパール・エアクラフトが同機の購入を決めている。

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ロシアはソ連崩壊後、ボーイングとエアバスから旅客機を購入してきたが、数年前から国内で新型旅客機の開発・製造を開始した。「スーパージェット100」の開発には、ボーイングや伊航空機メーカーのアレーニア、仏航空機エンジンメーカーのスネクマなど複数の外国企業が参加し、機体は現在シベリアのコムソモリスク工場で製造されている。同機はカナダのボンバルディア社やブラジルのエンブレア社のモデルと競合することになる。

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