天然ガスの世界最大手であるガスプロムは1日、ウクライナ燃料エネルギー省と合弁会社2社の設立で合意したと発表した。炭坑メタンガス(CMM)の生産および黒海のパラス天然ガス鉱区の開発を共同で実施する。ガスプロムとウクライナ国営ガス会社ナフトハズの合併への布石とみられている。
\黒海の北東に位置するパラス鉱区は面積162平方キロメートル。埋蔵量は推定1,570億立方メートルで、このうち750億立方メートルが採掘可能とされる。ナフトハズは今年1月、期間30年の同鉱区開発権を取得した。
\また、ウクライナ政府はドネツ盆地だけでも11兆5,000億立方メートルのCCMが埋蔵されていると見込んでいる。提携企業の候補としては他に、英蘭系のロイヤル・ダッチ・シェル、英露合弁企業のTNK-BP、ウクライナ複合企業のインダストリアル・ユニオン・オブ・ドンバス(IUD)などが挙がっている。
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