ロシア国営ズベルバンクが7日発表した第3四半期(7-9月)決算の純利益は457億5,200万ルーブル(14億6,000万米ドル)となり、前年同期の42億4,600万ルーブルの10倍超に拡大した。景気回復による融資の増加と不良債権の減少が奏功し、ブルームバーグのアナリスト予測中央値(363億ルーブル)を大幅に上回った。
\7-9月の貸付残高に占める不良債権の比率は前期の9.1%から8.6%に低下。これにより、貸倒引当金の比率は12.5%から12.2%に縮小した。同行が1-9月期に計上した貸倒引当金は1,500億ルーブルに上るが、前年同期からは半減している。
\法人向け融資は前期比8.9%増の4兆6,000万ルーブル、個人向け融資は3.9%増の1兆2,600ルーブルに拡大した。ただ、法人向け融資の市場金利の低下と競争激化が響き、純金利収入は前期比1%減、前年同期比では11%減の1,167億4,600万ルーブルに減少した。(1RUB=2.72JPY)
\