中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2010/12/22

CIS諸国

カスピ海パイプライン、14年までに輸送能力倍増へ

この記事の要約

カザフスタン産の石油を黒海沿岸に運ぶカスピ海パイプラインを運営する企業連合カスピアン・パイプライン・コンソーシアム(CPC)は15日、54億米ドルを投資して、パイプラインの輸送能力を2014年までに年間7,000万トンに […]

カザフスタン産の石油を黒海沿岸に運ぶカスピ海パイプラインを運営する企業連合カスピアン・パイプライン・コンソーシアム(CPC)は15日、54億米ドルを投資して、パイプラインの輸送能力を2014年までに年間7,000万トンに倍増させると発表した。

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カスピ海パイプラインは、カザフタン西部のテンギス油田で産出する原油をロシアのノボロシスクに輸送するもので、総延長は1,580キロメートル。01年に稼動を開始し、73万バレル/日量(bpd)を輸送している。今回決定した輸送能力増強プロジェクトは、既存ポンプステーション5カ所の改修に加えて新規のポンプルテーション10カ所の設置、パイプラインの一部(88キロメートル)の交換、貯蔵タンク6カ所の増設などを内容としており、来年春に着工、14年の完成を予定している。プロジェクト完了後の輸送能力は140万bpdに拡大する。

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カスピ海パイプラインを運営するCPCには、ロシア、カザフスタン両政府や米シェブロン、英蘭系ロイヤルダッチシェル、米エクソンモービル、伊ENI、ロシアのロスネフチなどが出資している。

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