中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2011/1/26

ロシア

マツダ、ロシア極東で生産を検討

この記事の要約

マツダがロシア極東での自動車の現地生産を検討している。ウラジオストクを首府とする沿海地方政府が21日、同地方のダルキン知事とマツダの関係者の会談後に明らかにした。マツダは新工場を建設するか、既存の生産設備を利用するか検討 […]

マツダがロシア極東での自動車の現地生産を検討している。ウラジオストクを首府とする沿海地方政府が21日、同地方のダルキン知事とマツダの関係者の会談後に明らかにした。マツダは新工場を建設するか、既存の生産設備を利用するか検討しているという。一方、マツダのスポークスマンは知事との会談は認めたが、それ以外のコメントは控えている。25日付の『モスクワ・タイムズ』紙が報じた。

\

マツダは昨年末、ロシアやインド、ブラジルなど新興国での現地生産を視野に入れた成長戦略を発表した。ロシアの2010年新車販売台数は前年比で30%増加。マツダの販売台数は円高が響き、19%減の2万4,926台と振るわなかったものの、ロシア市場は今後も大幅な成長が期待できる。ロシア側も極東地域で初となる日本車メーカーの誘致に積極的だ。

\

ロシア経済発展省は、今回の件について、マツダが国内自動車メーカー、ソレルス(旧セベルスタリ・アフト)と共同生産することも可能だと指摘した。ソレルスは09年12月末に、ウラジオストクの自動車組み立て工場で生産を開始。現在は韓国・双竜自動車のクロスオーバー車などを生産している。同工場の年産能力は2万5,000台。13年には4万台の生産を目指している。

\