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2011/1/26

ロシア

ロスナノ、プラスチック・ロジックに7億ドル投資

この記事の要約

ロシアの国営ナノテクノロジー企業ロスナノは18日、プラスチックエレクトロニクス大手の米プラスチック・ロジックに総額7億米ドルを投資することで最終合意したと発表した。両社は昨年11月、次世代型プラスチック製ディスプレー装置 […]

ロシアの国営ナノテクノロジー企業ロスナノは18日、プラスチックエレクトロニクス大手の米プラスチック・ロジックに総額7億米ドルを投資することで最終合意したと発表した。両社は昨年11月、次世代型プラスチック製ディスプレー装置の合弁工場をロシアに建設することで合意していた。

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ロスナノが明らかにした投資計画によると、同社は1億5,000万ドルでプラスチック・ロジックの株式25%を取得するほか、1億ドルの債務を保証。プラスチック・ロジックの筆頭株主である米投資会社オーク・インベストメンツ・パートナーズも5,000万ドルを出資する。さらに今後数年間にわたり4億ドルを投じるとしている。

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プラスチック・ロジックのディスプレー装置工場は、モスクワ近郊ゼレノグラードに建設する。生産能力は月間数十万台で、13~14年に稼動を開始、雇用規模は300人以上を見込んでいる。プラスチック製ディスプレーは導電性高分子を材料にして作られる導電性プラスチック製で紙のように薄く折り曲げることが可能。透明なタグやラベルとしてあらゆるものに導入することができる特徴がある。

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プラスチック・ロジックは米カリフォルニア州に本社を置き、英ケンブリッジに研究開発センター、独デレスデンに工場を持つ。ロスナノは、プラスチックエレクトロニクスのリーディングカンパニーであるプラスチック・ロジックへの資本参加を通じ、国内でのプラスチックエレクトロニクス産業の確立に弾みをつけたい考えだ。

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