中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2011/1/26

ロシア

ルサール、人民元建て社債発行を計画

この記事の要約

ロシアのアルミニウム大手ルサールが人民元建て社債を起債する。Mukhamedshin副社長が明らかにしたところによると、3月末までに香港証券取引所で起債する計画で、すでに香港、中国、ロシア、欧州の銀行4行を手配し、起債準 […]

ロシアのアルミニウム大手ルサールが人民元建て社債を起債する。Mukhamedshin副社長が明らかにしたところによると、3月末までに香港証券取引所で起債する計画で、すでに香港、中国、ロシア、欧州の銀行4行を手配し、起債準備を進めているという。起債総額は10億人民元としている。ブルームバーグが19日報じた。

\

ルサールは今年、50億米ドル近い外貨建てローンのリファイナンスを計画しているが、人民元での起債はアジアの投資ブームをテコに、投資格付けを持たない同社が資金調達コストを削減する絶好の機会と見られる。初回起債への投資家の反応次第で再起債することも視野に入れている。ロシア企業の人民元建て社債発行は、昨年末のVTBキャピタルに続き2番目となる。

\

ルサールは昨年1月に香港証取で株式公開し、22億米ドルを調達した。9月末時点での債務残高は117億米ドルに減ったが、引き続き大幅な債務削減を迫られている。

\