独自動車大手フォルクスワーゲン（VW）は、ロシア同業GAZとの生産提携を近く決定する方針だ。ブルームバーグが1月26日、VWロシアのマルクス・オセゴビッチ社長の話として伝えた。
\VWは2008年からモスクワ南西部のカルーガにある自社工場で「ティグアン」「ポロ」及びシュコダ「オクタビア」を生産している。ただ、ポロの受注から納車までに約1年を要するなど、現地需要に対応しきれていない。このためGAZの工場でグループモデルを生産することで、この問題を解消したい考えだ。GAZのボー・アンダーソン最高経営責任者（CEO）は先ごろ、ニージニー・ノブゴロド工場でVW車を年間10万台生産する考えを明らかにしている。
\ロシアの自動車業界団体である欧州ビジネス協会（AEB）によると、ロシアの新車市場は2012年に280万～290万台の規模に達し、金融危機以前の水準を回復する見通しだ。VWは、ロシア販売を2017～18年までに09年実績の9万4,000台から36万台へと引き上げることを目指している。
\
