ロシア国営で銀行最大手のズベルバンクが1月25日発表した2010年12月期の純利益(国内会計基準)は1,840億ルーブル(62億米ドル)となり、過去最高を記録した。景気回復で不良債権が大幅に減少したことが主因。金融危機のあおりを受けた2009年は217億ルーブルを計上していた。国際会計基準(IFRS)による決算は今後、発表される。
\引当金繰入額は前期の3,870億ルーブルから866億ルーブルへと大幅に縮小した。うち、貸倒引当金は3,647億ルーブルから793億ルーブルに減少した。個人向け融資は11%、法人融資は12%、それぞれ拡大した。資産総額は20%増の8兆6,000億ルーブルに増加した。
\中央銀行が今年、国内融資残高の25%増を予想するなど、ロシアの資金需要が高まる見通しであることから、ズベルバンクでは今期利益が約2,000億ルーブルとなり、過去最高益を更新すると見込んでいる。(1RUB=2.76JPY)
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