VWのスロバキア子会社が14日発表した2010年決算は、売上高が前年比37.4％増の40億4,000万ユーロ、純利益が31.6％増の7,500万ユーロだった。ドイツと中国を中心に受注が好調だったことが大幅増収増益につながった。
\ブラチスラバ近郊のVW工場の生産台数は前年を39％上回る144,510台に上り、ドイツに次ぐ重要な輸出先である中国への出荷台数は5.7％増えた。同工場では総生産台数の93％を高級多目的スポーツ車(SUV)であるVW「トゥアレグ」とアウディ「Q7」が占め、このほかトランスミッションとポルシェ「カイエン」の車体も製造されている。年内には小型ファミリーカーの生産もスタートする。
\VWスロバキアのトストマン社長によると、2015年までに10億ユーロを新たに生産設備拡充に投資し、新型モデルの導入により年間生産能力を現行の28万台から40万台に拡大する計画だ。VWはスロバキア経済のけん引力である自動車産業で主導的な役割を果たすと同時に、従業員約7,000人を擁して国内最大規模の雇用を創出している。
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