中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2011/3/23

ロシア

米ジェンザイム、ロシアのハイテクセンターと提携

この記事の要約

米バイオ医薬品大手のジェンザイムはこのほど、ロシアのハイテクセンターChemRar(キミキ)と共同開発プロジェクトを実施する計画を明らかにした。医薬品の国内生産を強化するロシア政府の方針に沿うもので、外国医薬品メーカーで […]

米バイオ医薬品大手のジェンザイムはこのほど、ロシアのハイテクセンターChemRar(キミキ)と共同開発プロジェクトを実施する計画を明らかにした。医薬品の国内生産を強化するロシア政府の方針に沿うもので、外国医薬品メーカーで作る国際製薬企業連合(AIPM)は、今後も現地生産に向けた大手製薬メーカーのプロジェクトが次々に発表されるとみている。

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ジェンザイムはChamRarとの提携の枠内で、ロシアで重視されている5つの治療分野のうち、3分野について共同開発を行うほか、技術移管を実施する方針だ。ジェンザイムの親会社である仏サノフィ・アベンティスはロシアでインスリン工場を操業している。

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ロシアでは世界最大手の米ファイザーが今月、バイオ医薬品企業のPetrovax Pharmと肺炎球菌ワクチンの生産提携を発表するなど、医薬品メーカーの事業強化が本格化しつつある。AIPMによると、外国製薬企業が予定する投資額はこれまでに合計10億米ドルに達した。

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政府が現地生産を進める企業を優遇する方針を明らかにしていることから、大きな成長が見込まれるロシア市場での地盤強化に向けて、外国企業のプロジェクトがこれから次々と発表される見通しだ。

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