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2011/3/30

ロシア

裕隆汽車、ロシア企業と生産委託で交渉

この記事の要約

ロシア自動車メーカーのDerwaysが台湾の自動車最大手、裕隆汽車との生産提携に向けて交渉を進めている。低迷する工場稼働率を引き上げる狙い。\ ロシア経済紙『RBC』によると、裕隆汽車は北カフカス連邦管区カラチャイ・チェ […]

ロシア自動車メーカーのDerwaysが台湾の自動車最大手、裕隆汽車との生産提携に向けて交渉を進めている。低迷する工場稼働率を引き上げる狙い。

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ロシア経済紙『RBC』によると、裕隆汽車は北カフカス連邦管区カラチャイ・チェルケス共和国にあるDerwaysの工場で、「Luxgen(納智捷)7」の多目的車(MPV)およびスポーツ用多目的車(SUV)を生産する方向だ。

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裕隆は日産や三菱など有名ブランドの受託生産を手がける。納智捷7は2009年に発売されたグループ初の自社ブランドだ。SUVは2,200cc、175馬力のターボエンジンを搭載し、ポルシェ「カイエン」にデザインが大変よく似ている。

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Derwaysは2002年に設立されたロシア初の民間自動車メーカーで、2004年にメルセデスベンツのオフロード車「Gクラス」に似た「カウボーイ」を発売した。以来、トヨタのランドクルーザーや、シボレーのピックアップ車「コロラド」といった他社ブランド車に似たモデルを市場に投入している。このほか、中国の力帆汽車、吉利汽車、海馬汽車から生産を受託している。

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Derwaysの工場の年産能力は10万台だが、昨年の出荷台数は1万1,713台にとどまっており、稼働率の向上が課題となっている。デレフ社長は今年、5~6万台を生産する計画としている。

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Derways工場で生産される納智捷の価格設定は不明。台湾での発売価格は83万8,000台湾トドル(2万8,000米ドル、70万ルーブル)だった。

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