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2011/4/13

ロシア

3月新車販売77%増、原油高による好況で

この記事の要約

ロシアに進出している外国企業などで構成する欧州ビジネス協会(AEB)が8日発表した3月の新車販売台数(乗用車・小型商用車)は22万3,429台となり、前年同月から77%増加した。1~3月の累計では前年同期比77%増の51 […]

ロシアに進出している外国企業などで構成する欧州ビジネス協会(AEB)が8日発表した3月の新車販売台数(乗用車・小型商用車)は22万3,429台となり、前年同月から77%増加した。1~3月の累計では前年同期比77%増の51万7,304台。AEBは、原油高による好景気を受けて今月にも通年販売予測を従来の224万台から上方修正する予定だ。

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金融危機で大きな打撃をこうむったロシアの自動車市場だが、回復の勢いは目覚ましく、AEBの予測では、来年には危機前水準の280万~290万台に持ち直す見通しだ。

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ただ、今後数カ月間は伸びが鈍化する見通し。比較対象となる昨年3月に買い替え奨励措置が導入され、売れ行きが好転した反動が出るためだ。政府は国内メーカーを支援するため、車齢10年超の自動車を国産車に買い替える場合に5万ルーブル(1,770米ドル)の補助金を支給している。「ラダ」ブランドを擁する国内最大手のアフトワズは3月に21.6%、1~3月も23.4%の市場シェアを確保し、2位のルノーを大きく引き離している。

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