中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2011/4/13

ロシア

ベルギーUCBファーマ、ビノファームと提携

この記事の要約

抗てんかん薬で世界大手のベルギーのUCBファーマは先ごろ、ロシアの持ち株会社システマ傘下のバイオ医薬品会社ビノファームと提携することで合意した。現地英字紙『モスクワ・タイムズ』によると、提携にはビノファームでの生産委託や […]

抗てんかん薬で世界大手のベルギーのUCBファーマは先ごろ、ロシアの持ち株会社システマ傘下のバイオ医薬品会社ビノファームと提携することで合意した。現地英字紙『モスクワ・タイムズ』によると、提携にはビノファームでの生産委託や技術移転などが盛り込まれている。プーチン首相が打ち出したバイオテクノロジー産業の成長戦略は、10年以内にロシア業界の世界シェアを5%に拡大させることを目標に掲げており、外国企業のロシア市場への進出加速もこの実現に大いに貢献しそうだ。

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UCBファーマのドリヴェ社長は、「政策でもっと奨励すべきは製造ではなく研究分野」と指摘したうえで、バイオ医薬品の特殊性や人材など知的資本に関するロシアの現状を鑑みて自社工場の設置は考えていないことを明確にした。同社は9年間でロシアでの売上高を3倍にする目標を掲げ、複数企業との提携も考えられるとしている。

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■ 外国製薬大手、ロシアでの生産加速

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英国の製薬大手アストラゼネカは1億5,000万米ドルを投じて、カルーガに工場を建設する計画で、5日には国内製薬産業への投資を大幅に拡大している国営投資会社ロシア・ベンチャー・カンパニーから投資合意を取り付けた。また、仏サノフィ・アベンティスやスイスのナイコメッドも現地生産計画を進めている。

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