中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2011/4/13

CIS諸国

ウクライナ、穀物輸出制限を6月末で終了

この記事の要約

ウクライナ政府は、昨年の記録的な干ばつを受けて実施している穀物の輸出制限措置を6月末で終了することを決定した。プリシャジニュク農業政策・食料相が6日の記者会見で明らかにした。\ 政府は昨年10月、干ばつによる生産量の減少 […]

ウクライナ政府は、昨年の記録的な干ばつを受けて実施している穀物の輸出制限措置を6月末で終了することを決定した。プリシャジニュク農業政策・食料相が6日の記者会見で明らかにした。

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政府は昨年10月、干ばつによる生産量の減少を理由に同12月末まで小麦、大麦、トウモロコシなどの穀物の輸出割当を導入することを決定、割当枠を270万2,000トンに設定した。その後、12月に割当枠を150万トン増の420万2千トンに拡大するとともに、輸出割当を今年3月末に延長。3月30日には6月30日に再度延長すると発表していた。プリシャジニュク農業政策・食料相は、輸出制限撤廃後は、先物取引の活用により国内穀物市場の安定を図る考えを示した。

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世界有数の穀倉地帯を抱えるウクライナやロシア、カザフスタンなど旧ソ連地域は昨年、130年ぶりの深刻な干ばつに見舞われ穀物生産量が激減。ロシア政府は、穀物の輸出を昨年8月から禁止している。

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