自動車の排気系部品や暖房システムを製造する独エーベルスペッヒャーは6月に、ロシアのサンクトペテルブルク工場で排気装置の生産を開始する。成長市場のロシアで生産を強化する方針で、同じくサンクトペテルブルクで現地生産する日産自動車から受注した。11日付けのプレスリリースによると、エーベルスペッヒャーはまず、日産がサンクトペテルブルク工場で生産するSUV「エクストレイル」と大型セダン「ティアナ」向けに年4万2,000基の排気装置を生産する。生産方式にはジャスト・イン・シークエンス(JIS)システムを採用。日産工場の組み立てラインに同期させて生産し、時間通りに納品する。
\同社は日産と他の車種向けの受注に向けても交渉を続けているほか、他の自動車メーカーとも交渉を進めている。
\エーベルスペッヒャーは昨年6月、現地の同業Avtovazagregatと合弁会社を設立。これまでに複数の受注を獲得した。サンクトペテルブルク以外に生産拠点を広げることも検討しているという。
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