中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2011/4/20

ロシア

鉄鋼大手MMK、10年10-12月期は増収減益

この記事の要約

ロシア鉄鋼大手マグニトゴルスク・スティール(MMK)がこのほど発表した2010年10-12月期決算は、純利益が前年同期比81%減の4,200万米ドルとなり、ロイターによるアナリスト予想中央値の8,800万ドルを大きく下回 […]

ロシア鉄鋼大手マグニトゴルスク・スティール(MMK)がこのほど発表した2010年10-12月期決算は、純利益が前年同期比81%減の4,200万米ドルとなり、ロイターによるアナリスト予想中央値の8,800万ドルを大きく下回った。鉄鉱石と原料炭の価格上昇が利益を圧迫した。売上高は前年同期比16%増の19億4,000万ドルだった。

\

2010年通期の業績は純利益が前年比6%増の2億3,200万ドル、売上高が52%増の77億1,900万ドルにそれぞれ拡大した。10年の粗鋼生産量は19%増の1,141万9,000トン、鉄鋼製品の平均価格は1トン当たり627ドルで、前年から32%上昇した。

\

MMKは昨年、本拠地マグニトゴルスクでの冷間圧延設備「ミル2000」と、トルコ工場の建設に約22億ドルを支出した。同社はロシアとトルコの工場で生産能力が拡大したことにより、今年の生産量は昨年から20%増加するとの見通しを示した。

\

ロシア鉄鋼最大手セベルスタリは先ごろ、今年のロシア・独立国家共同体の鉄鋼需要は昨年比8%拡大するとの予測を明らかにしている。

\