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2011/6/1

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

独RWEとセルビア国営電力会社、水力発電で合弁企業設立

この記事の要約

独エネルギー大手RWEの再生可能エネルギー子会社RWEイノジーとセルビア電力産業公社(ESP:Elektroprivreda Srbije)は5月25日、セルビアで水力発電事業を行う合弁会社を設立することで合意した。RW […]

独エネルギー大手RWEの再生可能エネルギー子会社RWEイノジーとセルビア電力産業公社(ESP:Elektroprivreda Srbije)は5月25日、セルビアで水力発電事業を行う合弁会社を設立することで合意した。RWEイノジーが新合弁会社「Moravske Hidroelektrane」に51%出資する。

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今回の合意によると、合弁会社はセルビアのモラヴァ川に自流式の水力発電所5基を建設する。各発電所の出力は30メガワット(MW)で、5基合わせて年約650ギガワット時の発電能力を持つ。まず事業化調査を実施して計画の詳細を詰め、2014年の着工を目指すという。総工費は3億5,200万ユーロに上る見通し。

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ESPはセルビアで石炭、ガス、水力発電所を運転。水力発電所12基の出力は2,835MWで、総出力の約4割を占めている。RWEイノジーは南東欧の水力の潜在能力に注目しており、今後も現地企業と組んで同地域の水力発電市場の開拓を進めていく方針だ。

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