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2011/6/8

ロシア

ガスプロム、独エーオンへの出資に関心

この記事の要約

ロシアの国営天然ガス企業ガスプロムがドイツのエネルギー最大手エーオンへの戦略出資に関心を示している。エーオンないし同社の天然ガス子会社エーオン・ルールガスに資本参加することで、欧州の最終顧客向け市場に参入し、天然ガスの生 […]

ロシアの国営天然ガス企業ガスプロムがドイツのエネルギー最大手エーオンへの戦略出資に関心を示している。エーオンないし同社の天然ガス子会社エーオン・ルールガスに資本参加することで、欧州の最終顧客向け市場に参入し、天然ガスの生産から販売までを一手に手がけたい考えだ。同社のアレクセイ・ミレル社長が『南ドイツ新聞』に対し明らかにした。

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独経済紙『ハンデルスブラット』によると、ドイツの与党3党はガスプロムの資本参加に好意的だ。政府は先ごろ、国内の原発を2022年までに全廃するというエネルギー政策を取り決めたばかりで、「原発がなくなったらこれまで以上にロシアの天然ガスが必要になる」という思惑がある。また、ガスプロムがルールガスに出資すれば、発電コストを軽減でき、原発廃止で予想される電力価格の上昇を抑えられるという期待もある。

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