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2011/9/21

ロシア

米GEが合弁2社設立、エネルギー・医療事業を拡大

この記事の要約

米ゼネラル・エレクトリック(GE)がロシアのエネルギー・医療分野で現地企業と合弁2社を立ち上げる。同社は16日、黒海沿岸のソチで、プーチン首相の立会いの下、現地企業3社と合弁契約を締結したと発表した。GEは本国以外の成長 […]

米ゼネラル・エレクトリック(GE)がロシアのエネルギー・医療分野で現地企業と合弁2社を立ち上げる。同社は16日、黒海沿岸のソチで、プーチン首相の立会いの下、現地企業3社と合弁契約を締結したと発表した。GEは本国以外の成長市場で事業拡大を進めており、今回の合弁もその一環。合弁2社の売上高は中期的に最大150億米ドルに上ると見込んでいる。

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GEはエネルギー分野で、ロシアの国営電力会社Inter RAO、タービンメーカー、ユナイテッド・エンジン・コーポレーション(UEC)と合弁会社を設立し、ヤロスラヴリ州ルイビンスクにガス発電向けのタービン工場を建設する。GEと現地2社の折半出資で、Inter RAOとUECの出資比率は各25%。工場の年産能力は77メガワットで、2013年から年14基のタービンを製造する計画だ。GEは工場建設に約1億ドルを投資する。

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医療分野では、ロシアの国営産業持ち株会社ロステクノロジーと折半出資で、医療機器の製造販売会社を立ち上げる。まずは、ロシア国内で約3,000台の需要があると見込まれるコンピュータトモグラフィ(CT)を製造する。ロステクノロジーが同目的で建設したモスクワ工場が生産拠点となる。

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