ロシア政府は、電子機器・電子デバイスに課している著作権使用料(ロイヤルティ)の料率を機器の種類によって変更することを検討している。11日付けの英字紙『モスクワタイムズ』が、関係筋の話として伝えた。
\ロシアでは、映画や音楽などのコピーに使用される可能性がある電子機器・電子デバイスに対して1%のロイヤルティが課されているが、CD-ROMやフラッシュメモリのような単純な製品とより複雑なコンピューターのような製品に一律の料率が適用されることに、業界からは不満の声が挙がっている。新たな料率は、一部の製品については1%に据え置かれるものの、多くの製品で引き下げられる見通しだという。また、新料率は、ロシアと関税同盟を結んでいるカザフスタンとベラルーシでも適用される。
\なお、ロイヤルティの徴収を担当しているロシア著作権者連盟によると、昨年は1億米ドル程度の収入を見込んでいたが、11月末時点で目標額の10~15%にとどまっているという。
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