中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2012/1/25

総合・マクロ

クロアチア国民投票、EU加盟を承認

この記事の要約

クロアチアで22日、欧州連合(EU)加盟の是非を問う国民投票が実施され、66.3%の賛成で加盟が承認された。反対は33%、無効票は0.7%だった。これにより、同国は全加盟国による批准を経て、2013年7月1日に正式加盟す […]

クロアチアで22日、欧州連合(EU)加盟の是非を問う国民投票が実施され、66.3%の賛成で加盟が承認された。反対は33%、無効票は0.7%だった。これにより、同国は全加盟国による批准を経て、2013年7月1日に正式加盟する。EU拡大は2007年のルーマニア、ブルガリア加盟以来で、加盟国は28カ国に増える。旧ユーゴ諸国のEU入りは2004年のスロベニアに次いで2カ国目となる。

\

ミラノビッチ首相は「クロアチアが加盟を決意したことを喜ばしく思う。我々が自ら決断した、歴史的瞬間だ」と承認を歓迎した。

\

投票率は43.67%と、先月の議会選の56%を大幅に下回った。加盟反対派はこれを理由に投票結果の正当性に疑問を投げかけている。現地の解説者らは、EUとクロアチアの経済低調や、議会選から2カ月もたたないうちに投票が行われたことで有権者の足が遠のいたと分析しているようだ。

\

今回の国民投票の有権者数は、国外に住むクロアチア人を含めて450万人。ただ、有権者名簿に故人の名があったり、同一人物が重複して登録されるなど、不備も指摘されている。クロアチア人口は現在、440万人。

\