米不動産開発大手パナトーニが、ポーランドで事業用不動産5件を建設する。総床面積は8万500平方メートルに上る。
\まず、ヴロツワフ近郊のノヴァ・ヴィエス・ヴロツワフスカにある「パナトーニ・パーク・ヴロツワフII」で、1万平方メートルの2号棟を建設する。うち、3,500平方メートルはスウェーデンのプラスチック加工業者フルーヘ(Frohe)、2,830平方メートルはベルギーの電気工事サービス業者VMAが借り手として決まっている。
\「パナトーニ・パーク・ウッジ・イースト」では1,200平方メートルのオフィスを家庭用品・電気器具の販売業者向けに建設する。また、既存の建物を拡大する形で1万4,000平方メートルを新設する。
\シレジア地方の「パナトーニ・パーク・ミスウォヴィーツェ」では、9,500平方メートルの工場棟を建設する。油圧ポンプ用ゴムホースの製造大手であるイタリアのマヌーリが入居する。マヌーリはすでに同工業団地に拠点を構えており、新工場棟の完成を待って引越しすることになる。
\ \■日本板硝子の新工場も
\南東部に位置するタルノブジェク特別経済区(SEZ)のフミエルフでは、オーダーメイド型のビルド・ツー・スーツ(BTS)・プロジェクトの形で、日本板硝子(NSG)子会社のピルキントン向けに床面積3万5,000平方メートルの拠点を整備する。うち、工場が1万3,500平方メートル、倉庫が1万6,700平方メートルを占める。今年第3四半期に完工する予定だ。
\ピルキントンのポーランド製造拠点として2カ所目で、投資総額は4億5,000万ズロチ(1億800万ユーロ)。このうちパナトーニの受注分が1億ズロチに上る。
\フミエルフはタルノブジェクから数キロメートル、ピルキントンの拠点があるサンドミエシュから南に30キロメートルに位置する。ラドムからジェシュフを通りスロバキアとの国境に至る国道9号線沿いにある。ポーランド北部からスロバキア東部に向かう重要な交通路の一つだ。
\パナトーニはこのほかにも、製造業向けに2つのBTSプロジェクトを進めている。西部のシフィエボジンではドイツの航空機座席メーカー、レカロ・エアクラフト・シーティングの工場棟(1万700平方メートル)を、ワルシャワ近郊のブウォニエでは米自動車部品大手のデルファイの工場棟(2万2,000平方メートル)を建設する。(1PLN=24.66JPY)
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