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2012/5/23

ポーランド

金融最大手PKO、1‐3月は15%増益

この記事の要約

ポーランド金融最大手のPKO BPはこのほど、今年1-3月期の純利益が前年同期比15%増の10億ズロチに拡大したと発表した。内訳は、グループ全体(親銀行を含む)の純利益が9億9,870万ズロチ。ウクライナの系列銀行も77 […]

ポーランド金融最大手のPKO BPはこのほど、今年1-3月期の純利益が前年同期比15%増の10億ズロチに拡大したと発表した。内訳は、グループ全体(親銀行を含む)の純利益が9億9,870万ズロチ。ウクライナの系列銀行も770万ズロチの純利益を計上したという。

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専門家は、PKO BPの今年通期の純利益を40億ズロチ超と予測している。一方、銀行側は欧州債務危機による先行き不透明感と融資需要の低迷を理由に予測発表を控えている。

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また、現地経済誌「パルキエト」によると、PKO BPは現在、エスクローサービス子会社(時価総額1億5000万~2億ドル)の売却を検討しているという。

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なお、グループの株主資本利益率(ROE)は昨年末の15.4%から17.7%に大きく改善している。

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■ポーランド大手3銀行、1‐3月期大幅増益に

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ポーランドの金融大手シティ・ハンドローウィ、ペカオ銀行、ゲティン・ノーブル銀行の業績が好調だ。貸出金利を高水準(4.50%)に維持したことが奏功したという。

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各行の1-3月期の純利益は、シティ・ハンドローウィが前年同期比34%増の2億4,400万ズロチ。債権ポートフォリオを売却したことで大幅な利益を計上したことが背景にある。2位のペカオ銀行は、前年同期比10%増の7億1,100万ユーロ。金融商品の販売増が貢献した。ゲティン・ノーブル銀行も前年同期比6%増の1億6,600万ズロチとした。住宅ローンを減らし、高金利による融資を増やしたことが大幅増益に貢献した。

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金融政策委員会は先日、政策金利を引き上げる(4.75%)ことを決定した。上げ幅は小さいものの、金融部門の収益をさらに押し上げることになりそうだ。

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なお、金融監督庁(KNF)の発表によると、国内金融部門の1-3月期の純利益は、前年同期比10.5%増の42億3,000万ズロチに拡大した。

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(1PLN=23.62JPY)

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