ハンガリー中央統計局(KSH)が18日発表した今年1-3月の被雇用者平均月額所得(定期・特別報酬を含む)は額面で21万9,200フォリントに上り、前年同月比で4.4%増加したが、手取り額は1.6%の増加にとどまった。現地オンライン情報サイト『ポートフォリオ』によると、インフレ率が現在5%を上回っていることから、手取り所得は実質3.7%減となり、近年では2007年の4.8%減に次ぐ大幅な落ち込みとなった。
\第1四半期の民間企業の被雇用者平均所得は前年同期比で6.4%の大幅上昇となった。一方、公共セクターでは0.5%低下。同セクターの統計に含まれる雇用促進措置による助成を受けた非熟練就労者が前年同期の4倍を超える4万800人に急増したためで、これを除くと2.7%の上昇となる。
\平均所得は従業員数5人以上の民間企業、公共機関、指定非営利団体の就労者の所得をもとに算出される。第1四半期の被雇用者数(月平均)は前年同期を0.7%下回る263万4,100人で、民間企業が180万4,000人で1.3%減少したのに対し、公共機関は0.6%増の71万6,300人、非営利団体は2.8%増の10万3,400人に増えた。(1HUF=0.34JPY)
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