チェコでこのほど、改正投資インセンティブ法が施行された。法人税の免除期間を従来の5年から10年に延長したほか、新たに大型投資を促進するため「戦略的投資プロジェクト」に対する支援制度を盛り込んだ。労働コスト面での競争力が薄れるなか、手厚い投資優遇措置で投資家を惹きつけるのが狙い。
\新たに設けられた戦略的投資プロジェクトへの支援制度は、通常の投資優遇措置に加えて投資額の最大5%を補助金として交付するもので、製造業の場合は投資額が5億コルナ以上、雇用創出規模は500人以上のプロジェクトが対象となる。テクノロジーセンターの場合、投資額2億コルナ以上、雇用創出規模120人以上であることが支援の条件となる。
\クバ産業貿易相は改正投資インセンティブ法を、「内外の投資家にとってチェコをより魅力的で競争力のある存在とするためのひとつのステップ」と位置づける。チェコ投資庁(チェコインベスト)のクジージェック長官は、「ヨーロッパの中心に位置する有利な地理的条件、質の高いインフラ、高い技能を持つ労働者に加えて、改正投資インセンティブ法は、チェコへの投資を考えている投資家に一層のメリットを提供するものだ」と述べ、投資拡大への期待感を示した。
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