ロシア航空業界が好調だ。国内業界最大手の国営アエロフロートが先ごろ発表した2011年決算（国際会計基準ベース）の純利益は4億9,100万米ドルに達し、前年比94％の大幅増益となった。年間輸送旅客数は25.6％増の約1,420万人だった。
\民間大手のトランスアエロも純利益を前年の3倍の18億ルーブルに飛躍的に伸ばした。年間輸送旅客数は前年比27.2％増の約845万人。同社は3番目の米国路線としてモスクワ－ロサンジェルス便を5月に就航開始するなど、事業基盤の拡大に意欲的だ。
\空港と主要都市を結ぶ鉄道運航会社のアエロエクスプレスも旅客航空業界の活況の恩恵を受けている。昨年の純利益は7億2,000万ルーブルで前年比170％の増益。「国内経済がおおむね安定しインフレ率も比較的低いおかげで、消費者の購買力が向上した」ことが航空機の利用増加につながったと分析している。
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