ロシア連邦統計局(ロスタット)は5月25日、2012年第1四半期(1~3月)の外国投資受け入れ額は365億米ドルとなり、前年同期から17.6%減少したと発表した。
\対内直接投資は38億6,300万ドルと、前年同期から0.7%減少した。3月末時点の累積外国投資は3,233億ドルで、前年同期から7.4%増加した。累積外国資本に占める直接投資の割合は38.5%で、前年同期から1.4ポイント低下。一方、ポートフォリオ投資のシェアは3.3%と0.3ポイント上昇した。その他の投資は1.1ポイント増の58.2%だった。なお、2012年1~4月の民間資本の純流出額は420億ドルだった。
\エネルギー経済戦略研究所のアナリスト、ブシュエフ氏は、「当初は大統領選挙が終了すれば問題に片がつくと考えられていたが、実際にはそうはならなかった。野党勢力は反対運動を続けており、政治的リスクは依然として残っている」と述べ、政治の不安定さが外国投資家のロシアに対する不安要因となっているとの見方を示した。
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