ポーランド3位の建設会社であるPBGは4日、破産保護を裁判所に申請したと発表した。道路やスタジアムの建設事業の収益が悪化し、資金繰りに行き詰まったため。
\PBGはもともと石油・ガス関連のエンジニアリングを中心に手がけていたが、ポーランドがサッカー欧州選手権の共同開催国に選ばれたことを受けて高速道路とスタジアムの建設事業に軸足を移した。しかし、建材の高騰や外資系建設会社とのし烈な競争で経営が悪化。同社が抱える債務の総額は3月末時点で42億ズロチ(12億米ドル)に達している。なお、PBGの破たんを受け、同社の子会社で浄水場の建設を専門とするハイドロブドヴァ、道路や橋梁などの土木工事会社アプリヴィの2社も、破産保護を申請した。
\大手証券会社KBCセキュリティーズのアナリスト、マイ氏はPBGの破たんについて、「PBGに融資している銀行、サブコントラクターだけでなく、ポーランド経済全体にネガティブな影響を与える」と懸念を示した。
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