中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2012/6/13

ロシア

中ロ共同ファンドが発足

この記事の要約

政府系ファンドのロシア直接投資ファンド(RDIF)と中国投資有限公司(CIC)は5日、共同投資ファンド「ロシア・中国投資ファンド(RCIF)」の発足に関する基本合意書に調印したと発表した。中国・北京で行われた調印式には胡 […]

政府系ファンドのロシア直接投資ファンド(RDIF)と中国投資有限公司(CIC)は5日、共同投資ファンド「ロシア・中国投資ファンド(RCIF)」の発足に関する基本合意書に調印したと発表した。中国・北京で行われた調印式には胡錦濤国家主席と中国を公式訪問中のプーチン大統領も出席した。

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RCIFのファンド規模は20~40億米ドルで、RDIFとCICがそれぞれ10億ドルを出資、残り10億~20億ドルを民間の投資家から募る。資金の70%以上はロシアおよび旧ソ連の独立国家共同体(CIS)諸国の事業またはプロジェクトに投資され、最大30%はロシアが関わる中国での案件に振り向けられる。RDIFのドミトリエフ最高経営責任者(CEO)によると、当面の投資対象としてはエンジニアリング、農業、林業、運輸、物流を予定しているという。

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ドミトリエフCEOは、「RCIFの発足を喜ばしく思う。…ロシアと中国はともに巨大で急成長するマーケットであり、幅広いセクターで豊富な投資の機会を提供している」と共同ファンドへの期待感を表明した。

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