ポーランドの市場・消費・経済循環研究所(IBRKK)がこのほど発表した報告書によると、ポーランド企業は2011年、国外事業に約440億ドルを投資し、前年実績を約50億ドル上回った。現地経済紙『パルキエト(Parkiet)』が15日報じた。
\IBRKKによると、今年も企業の国外投資は前年比で60億ドル増え、ほぼ金融危機前の水準に回復する見通し。
\IBRKKのバンチオ氏は、「2008~09年の金融危機後、ポーランド企業は国外事業を強化しており、欧州域外への投資も増えている」と述べている。特にアジアや南米など、安価な労働力と高い収益性が期待できる地域への投資が活発になっている。
\今年は、精銅大手のKGHMが対外投資で1位となる見通しだ。同社は今年、カナダのQuadraを90億ズロチで買収したばかり。このほか、精肉加工のKonspolが中国とインドネシアに進出する計画を発表するなど、中堅企業の国外進出も旺盛だ。
\中堅企業にとっては南米が魅力のある地域となっている。経済界の代表団が先ごろペルーとチリを訪問、両国のインフラ整備投資などを調査した。
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