ロシアのプーチン大統領は21日、世界貿易機関(WTO)に加盟する批准法案に署名した。加盟申請から18年あまりを経てようやく手続きが完了した。同国は加盟批准完了から30日後に、156番目の加盟国となる。
\ロシア下院は10日、上院は18日にWTO加盟に関する批准法案を可決した。しかし、国内企業はWTO加盟により輸入製品との競争が激化するとして警戒を強めている。これを受けて、経済発展省のメドベドコフ氏は、加盟後5~7年は国内産業を保護するために輸入を制限できると説明し、心配するに当たらないとのコメントを発表していた。
\一方、国外企業はロシアのWTO加盟を、輸出を拡大するチャンスと見ている。特に、ロシアのエネルギー産業では、設備の老朽化が進み、新技術を欧州から導入したいと考える企業が多いという。また、機械、鉱業、自動車などの分野でも、設備近代化などが加速することが見込まれている。
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